ブナという木を御存知でしょうか。温帯林を構成する木の代表選手であるブナの自生する林はこの黒松内低地帯以北にはほとんど見られなくなります。つまり黒松内がブナの北限にあたるのです。このブナ北限域の代表として、「歌才ブナ林」は、学術的な価値の高さから昭和3年には国の天然記念物に指定されました。ブナがもたらす恩恵は計り知れず、「緑のダム」と呼ばれるほどの高い保水力は、大地を潤し地域にその恵みを還元し続けてきたのです。また春夏秋冬、それぞれの季節に見せる美しい表情は訪れる人々の心を癒し、魅了し続けています。
国の天然記念物に指定されている原生林。高さ30m、幹の太さが直径1mを超え200歳にもなるブナたちがお出迎え。歌才ブナ林入り口から遊歩道終点までは片道約1.2kmです。草花や昆虫、石ころでさえ持ち帰るのは厳禁!もちろんゴミを捨ててもいけません。(歌才の語源は「オタセイ」。アイヌ語で貝殻のある砂地)
一周約40分~1時間の周回コース。樹齢90年くらいまでの木肌のきれいな若いブナが多く、歌才ブナ林と比べてみると雰囲気の違いが楽しめます。また、生まれたばかりのブナも観察できます。(添別の語源は「セイベツ」。アイヌ語で貝殻の多い川)
ブナ北限の最前線にある林の一つでトドマツとブナが混在しています。
くろまつないのブナ林やブナについて詳しくは、黒松内町ブナセンターへ。旬の情報を仕入れてから散策されることをおすすめします!
ブナセンターでは、町の自然や歴史を紹介しているほか、木工、陶芸など、工房での体験活動もできます。