ブナは温帯を代表する樹種で、日本では鹿児島県大隅(おおすみ)半島を南限に、主に東日本に分布しています。
 北海道では渡島半島のみに分布し、寿都と長万部を結ぶ「黒松内低地帯」を北限として、本州から連続的に分布してきたブナの森が途切れます。ここから北には北海道特有の森「針広混交林」(針葉樹と広葉樹の交じる森)が広がります。
 日本の森林を考える上で重要なこのブナ自生北限地帯を代表する森として「歌才ブナ林」は、昭和3年、その価値を見出され、国の天然記念物に指定されました。
 以来、ブナの森は町民有志や学術的価値を知る学者たちに守られ、静かに時を過ごしていましたが、指定から60年を経た昭和の終わり、各地でまちづくり運動が盛んに繰り広げられ、黒松内町でもブナを題材にしたまちづくり「ブナ北限の里づくり」をスタートしました。
 ブナをはじめとした町内に残る多くの自然を生かし、歌才自然の家ブナセンターなどの施設を整え、ブナウオッチングツアー(6月)かんじきブナウォッチング(1、2月)といったイベント、名称にブナを用いた日本酒や焼酎などの特産品づくり、このほかにもブナにこだわったまちづくりを進めています。
 今では、ブナの森が持つ独特の雰囲気、四季折々の変化の美しさに魅せられた人々が、道内外からリピーターとして何度も訪れ、着実にファン層を広げています。



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